ショウゴとオサムは廃屋で謎めいた少女・シオリ(加藤美佳)と出逢う。三人はフウコ(青山みなみ)、マイ(山口温)、マリコ(三浦愛)たちが暮らす農場跡地に招かれ、仲間がいたことを喜び合う。だが、島の地図を元に脱出の計画を話し合っていた時、草刈り機を手にしたコウスケの急襲を受け、生活の場は血の海と化す。
 逃げのびたシオリ、ショウゴ、オサムの目前に、遂に収容施設の人間・五十嵐(松田優)、千草(大家由祐子)らが姿を現す。ショウゴとオサムは捕えられ、再び記憶を奪われる。しかし彼らはシオリには指一本触れなかった。シオリは政府の長官の娘だったが、殺人遺伝子を持っていたため実験に協力させられていたのだった。シオリは既に"発露"が確認されており、長官は、もし彼女が実験によって命を落しても関知しない、と所員に伝えていた。
 藤井(風間健)所長の指示の下、翌日も実験が繰り返される。いまだ"発露"が未確認なのはショウゴとオサムだけだった。シオリはショウゴの中の殺人衝動を呼び覚まそうと、オサムの喉元にナイフを突きつける。それは、ショウゴに殺されることを覚悟した捨て身の行動だった。しかし、記憶を取り戻したショウゴはオサムを救い、自分は絶対に人を殺さないとシオリに宣言する。意外な結果に所員達は驚く。彼が"例外"なら、政府の実験は根底から覆されることになるからだ。
 明日、遂に最終実験が行われることになった。その夜ショウゴとオサムの牢を訪れたシオリは、もし自分が最終実験で"発露"したら殺してほしいと頼む。苦悩するシオリに、ショウゴは皆で島を出ようと語りかける。彼はまだ希望を失ってはいなかった。
 最終実験の時が近づく。果してショウゴは"発露"するのか? そしてシオリ、オサムと共に、島を脱出することが出来るのか…?