About The Movie
古の都市伝説~未確認動物UMA出現!!
我が国が誇る特撮映画『怪獣ゴジラ』は、ハリウッド版『GODZILLA』(2014年公開)としてリメイクされ世界規模の大ヒットとなった。
1954年公開
2014年公開
この波及効果により、日本語俗称である「怪獣」が、欧米人にも「KAIJU」として、広く海外でも認知される存在となる。世界的な怪獣ブームを背景に、怪獣の起源的な存在である「鵺」を題材にした、初の特撮映画を製作。新たなる我が国の怪獣キャラクターとして、国内外にアピールする。
「鵺」は、古くは古事記や万葉集にもその名が見られ、平家物語の記述には、平安時代末期、時の帝(二条天皇)を苦しめる怪物(怪獣)として登場することから、能や歌舞伎の演目の題材にもなる伝統的な怪獣キャラクターである。
過去に「鵺」を題材とした映画『悪霊島』(1981年公開)の宣伝文句に「鵺の鳴く夜は恐ろしい」はあるものの、「鵺」そのものは登場させておらず、本作は、特殊メイクによって造形化した特撮映画(SF映画)としては、初のチャレンジとなる。
日本特殊メイクのトップランナー、梅沢壮一による「鵺」の特殊メイク&造形は、低予算ながら、斬新なアイデアによりハリウッド映画にも劣らない。特に、人間からモンスター「鵺」に変貌して行くシーンは、日本における、特殊メイク技術を駆使した見ごたえのあるシーンの一つ。
また、「鵺」のモンスター役に柴田光太郎が自らスーツアクターに挑戦!
更に、石橋穂乃香と共にW主演の山村憲之介は、「鵺」と対峙する、UMA雑誌の京極編集長役に抜擢。新星の如くハリウッド映画『ウルヴァリン:SAMURAI』(2014年公開)デビュー(冒頭の青年将校役で主演のヒュー・ジャックマンと絡む)、ハリウッド版『GODZILLA』(2014年公開)にも科学者役で出演(海外ドラマ『ブレーキング・バット』主演のブライアン・クランストンと絡む)を果たした、山村憲之介の日本映画初主演となる。
他にも国際映画祭で知られる、個性派女優の大島葉子『朱花の月』(河瀬直美 監督)、黒沢あすか『冷たい熱帯魚』(園子温 監督)、妖艶な演技は必見である。
本作の舞台、万座温泉(群馬県吾妻郡嬬恋村)は、標高1800mの国立公園内に位置する、天然温泉とスキー場でも有名な観光地。万座温泉の郷土史によると昔から「鵺」(夜行性の鳥類・トラツグミ)が生息しており、現在でも夜になると「ヒョ~ヒョ~」と不気味な鳴き声を聞く事が出来る。この「鵺」をモチーフにした物語は、この地に伝わる「鵺信仰」に翻弄される男と女の愛憎劇、伝説の「鵺」がモンスターとなって出現、「鵺」を捕獲しようと対峙するUMA(未確認動物)雑誌の編集長、奇想天外に展開して行く、SF作品。
人から鵺へ変貌する特撮シーンは見所。
また、商業映画監督を世に送り出す「短編映画プロジェクト」初の試みとして、今回、羽野暢監督(はの とおる)の商業映画第1作目にあたる本作『THE HYBRID 鵺の仔』は、商業映画製作へのチャレンジでもあります。
※短編映画プロジェクト公式サイト:http://www.benten.org/tanpen/