辰夫にも、佳代子を大切に想う気持ちはあった。だが結局は組を抜けられず、下部組織を束ねるよう命じられる。辰夫は「龍神会」を結成、自分を筆頭に、尾崎、池田、佳代子の弟・松山(間野健介)、森(樋田洋平)、吉岡(斎藤悠)、岡本(豊島侑也)ら少年たちを集めた。龍神会は暴走族からの取り立ての他、カツアゲやひったくりで得た金を組に納め続ける。
 やがて辰夫は、龍神会が大門に利用されているにすぎないことを知る。その鬱憤と、シンナー中毒による感覚の麻痺が彼の行動をエスカレートさせ、龍神会を動かしては婦女暴行を繰り返すようになっていった。

 辰夫は、帰宅途中の女子高生・美咲(小森未来)を騙し、ラブホテルでレイプした。その後美咲は、龍神会の面々に輪姦される。事件の発覚を恐れた彼らは、美咲を池田の自宅に監禁し、面白半分に陰毛を剃ったり、陰部に瓶・鉄棒・花を挿入したりと辱め続けた。
 辰夫は、美咲の家族が心配せぬよう「友達の家にいる。二、三日で帰るから」と自宅に電話を入れさせるが、彼女を解放することはなかった。美咲は皆が眠っている隙を見計らって部屋を飛び出し、通報しようとするが、連れ戻されてしまう。
 池田は、美咲を「家出中」と偽り、自分の家族と食卓を共にさせる。池田の母・真弓(高柳さち子)は彼女の身を案じ、家に帰るよう促す。池田と松山も、彼女を帰そうと一旦は心動くが、辰夫の怒りを買う。辰夫に逆らえない池田は、母を痛めつけ、美咲の願いは叶わぬものになってしまった。
 その日から、美咲に対する虐待は更に凄絶さを極めてゆく。出口を見失った少年たちの暴走は、やがて残酷な結末を迎える…

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